いつもお世話になっているA様より、素敵なお写真をいただきましたのでご紹介です。
今回お出迎えいただいたのはエドワーディアンスタイルのコーナーチェア。
コーナーチェア自体ももちろん可愛いのですが、何よりお部屋がとてつもなく可愛い…!
実はA様はかなり本格的なDIYもされる方で、なんとこのお部屋の腰板もご自身でされたものなのだとか!すごすぎます…。
そんなお部屋にお出迎えしてもらえたコーナーチェア、エッチングの窓とドアによく似合っていて、お写真をみて思わず声にだしてかわいい~!となってしまいました。
コーナーチェアってどう使うのだろう?と素朴な疑問をいただくことが多いのですが、こうしてちょっとしたお部屋のコーナーに飾っているだけでも様になるというか、アクセント的にお使いいただくとおしゃれですよね。
座る用というよりは、インテリアとして、またはお洋服やカバンのちょい置きに程よいサイズだと思います。
ちなみに、インレイが使われているのはエドワーディアンの特徴の一つと言えます。
インレイとは主材に対して異なる材料や杢目を使って絵のような意匠や線状の装飾など様々なデザインを作り出す技法で、その工程により正確には呼び名が異なりますが、当店では総じてインレイと呼んでおります。
日本語では象嵌細工(木象嵌)が一番近い表現だと思います。
イギリスには17世紀後半くらいから使われ始めた技法です。
模様分だけ彫りこみ、そこに異なる素材をはめ込む技法や、模様を作った薄板を貼る技法(veneer)、幾何学的なシンプルな寄木など何種類かに分かれます。
いずれにせよ非常に手間がかかり、高い技術を必要とする技法で、彫刻とはまた違った魅力があります。
絵のようなマーケットリー(marquetry)から線状になったストリンギング(stringing)、幾何学的なパーケットリー(parquetry)など様々です。
小さいながらもそうした技術の詰まった美しいコーナーチェア、素敵な使い方をしてもらえてとっても嬉しいです。
素敵なお写真をお送りいただきましたA様、改めましてありがとうございました!