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アーツアンドクラフツ ライティングビューロー

イギリス

オーク材

1910年頃

横幅：95.5cm　奥行：43cm(拡張時64.5cm)　高さ：155cm(デスク高77.5cm)

アーツアンドクラフツ様式のライティングビューローです。
ライティングビューローの中でも薄型のタイプでスチューデントビューローとも言われるタイプです。
飴色がかったような優しいお色や特徴的なデザインがアンティーク家具らしさを感じさせてくれますね。
側面の透かし彫りや背板にまで無垢材が使われているところもポイントです。

アーツアンドクラフツとはイギリスに起こった芸術活動で、工業化による幾何学的なデザインなどの大量生産に適したデザインを見直し、手作業による芸術的な製品を生み出そうとした運動で、ウィリアムモリスが有名ですね。
広義にはアールヌーボー運動の一つ、アールヌーボーの起源ともされています。
アールヌーボーに比べるとアーツアンドクラフツの家具は直線的な部分が多く、流麗なアールヌーボーの家具よりは落ち着いた印象です。
イギリスらしい落ち着いた上品さがあるように思います。
金具類や側面の透かし彫りにはその特徴が表れていると言ってよいでしょうかね。
デザイン様式の特徴を1点だけを例示してお話するにはアンティーク家具は例外がありすぎるので、ぜひ他のアーツアンドクラフツやアールヌーボーの家具をご覧になってくださいね。
とくにアーツアンドクラフツ(アールヌーボー)やその後のアールデコにはその傾向が強いように思います。
流行の伝達速度や伝達方法(職人が直接伝える方法から書籍など)の変化などがあったのでしょうかね。
市民からも富裕層がどんどん出てきて需要が増えたことなども関係してるんでしょうかね。
家具屋の説明というよりは学者の領域になるようなお話で、妄想をはかどらせてくれますね。
こんな思索もアンティーク家具の楽しみ方の一つ…なんでしょうかね。

ライティングビューローの中では薄型に入ると思います。
なかなか見つからないアーツアンドクラフツのお品ですが、不思議とスチューデントビューローではしばしば見かけることがあります。
スチューデントビューロー自体が数の少ないお品で、アーツアンドクラフツも数が少ない中で、この両方が掛け合わさっていること自体はしばしばあるというのが興味深いですね。
表記サイズは最大値になるので、最上部の屋根の張り出しを計測していますが、実際に受ける印象としてはもっと薄型であるように感じます。
少しの差ではありますが、側板や棚板の厚みからもしっかりとした造りであることがうかがえます。
デスク部分より上が高めの屋根のようになっているのがデザイン的な大きな特徴の一つだと思います。
この部分があればこその存在感であり、側面のデザインの良さになっているのでしょうね。
置いてあるだけに絵になるお品だと思います。
本物アンティーク家具ならではの味わいも魅力だと思います。
ここまで読んでくださった方には苦ではないかもしれないですが、冗長な文章となってしまったためライティングビューローそのものの説明が必要な場合は、他のお品のページをご覧いただくことで替えさせていただければと存じます。

天板(屋根)にキズと角にカケとふちにひび割れ補修、両側面にひび割れ、デスク天板外側にニスハゲがありますのでお写真でご確認ください。

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当店ではご注文後に商品のお手入れしております。
ぐらつきがないか、引き出しや扉の開閉チェックなど、経験豊富なアンティークのプロが丁寧にメンテナンスします。
お掃除やワックスがけ、足裏フェルトの貼りつけまで行いますので、受け取ったその日からお使いいただけます。
再販売されるようなプロの業者様も納得のメンテナンスですので、実用面でも安心してお使いいただけますよ。

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