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キャビネット

イギリス

オーク材

1910年頃

横幅：159cm　奥行：54cm　高さ：163cm(天板高126cm)

非常に珍しいスタイルのキャビネットです。
エドワーディアンスタイルの引き締まったデザインがイギリスアンティーク家具らしさを感じさせてくれます。
オーク材の杢目や本物アンティーク家具ならではの経年による味わいも魅力です。
独特の雰囲気から来るインテリア性だけでなく、収納棚としてディスプレイ棚としての実用性も十分です。

非常に珍しい点はいくつかありますが、まずは一目見てわかる中空になっている点ですかね。
これはサービングキャビネットとも呼ばれるお食事を準備したキャビネット等で見られるものではありますが、サービングキャビネットは間隔的な表現ですが、もう少し棚(シェルフ)っぽい印象のものが多いです。
下の収納部分が扉や引き出し、さらにはここにも中空(開口棚)が取り入れられているからでしょうかね。
あくまでもサイドボードの上部分にアーチが乗ったような印象を受けるのが面白いところです。
色々アンティーク家具を見てきた経験がかえって邪魔をするのかもしれないですが、サービングキャビネットではなくサイドボードと感じる何かがあるように思います。

この収納部分ですが、これはエドワーディアンスタイルのパーラーキャビネット(客間用の飾り棚)などで見かけるデザインに近いように思います。
ただ、エドワーディアンパーラーキャビネットはそのほとんどがマホガニー材(またはローズウッド材)で、オーク材のパーラーキャビネットはかなり珍しいですね。
そんな珍しい収納部分であるのもこのお品の特徴的なところの一つです。
取っ手金具のデザインもこうしたタイプのものでは見かけるものですが、このタイプ自体がめったに見つからないので十分に珍しい取っ手デザインであると思います。
これもまた独特の雰囲気があって素敵ですよね。
扉部分などの彫刻も細やかで素敵ですよね。
良いものであることはたたずまいだけでも伝わるかもしれませんが、こうした部分を見るとその直感が正しいことを教えてくれます。
引き出し底板にも無垢材が使われています。

ミラーバックキャビネットの中でも横長で高さが無いのも面白いところだと思います。
イギリスアンティーク家具の箱形家具の中でも横幅の広いサイズですが、横幅が広くなれば高さもそれに応じて大きくなるのが一つの特徴と言えます。
その定石を覆して、横幅に対して高さは低めとも言えるようなサイズであるところもポイントです。
高さが低めである以上に横長で低めのミラーがついているのが、何とも言えずかっこいいように思います。
なんかシュッとしてますよね。

かなり個性的で珍しいお品であり、イギリスアンティーク家具らしさをかなり感じさせてくれるお品だと思います。
今回のコンテナ便の中でこのお品が一番かっこいいと言っていたスタッフもいましたが、納得です。
オーク材らしい味わいの出たエドワーディアンというだけでもかなりかっこいいと思います。

ミラーにキズ、天板と中段棚にニスハゲとキズ、側面に合わせ目のすき間とキズがありますのでお写真でご確認ください。

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当店ではご注文後に商品のお手入れしております。
ぐらつきがないか、引き出しや扉の開閉チェックなど、経験豊富なアンティークのプロが丁寧にメンテナンスします。
お掃除やワックスがけ、足裏フェルトの貼りつけまで行いますので、受け取ったその日からお使いいただけます。
再販売されるようなプロの業者様も納得のメンテナンスですので、実用面でも安心してお使いいただけますよ。

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