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アームチェア

イギリス

オーク材

1900年頃

横幅：57.5cm　奥行：60cm　高さ：107.5cm(座面高50cm)

落ち着いた色のアームチェアです。
これだけの長い年月を経たものだけが持つパテナ(古艶)が本物アンティーク家具らしい貫録を演出しています。
各所のデザインを見ると強い個性があるわけではないのですが、強い印象を受けるのはどこから来るのでしょうね。

座面はプチポワンの生地が貼られています。
のちに張替えられたものだと思います。
クッションはほど良い感じで、体重や座り方にもよりますが沈み込みは体感では5cmくらいではないかと思います。
ひじ掛けの高さは一番高いところで73cmほどになり、サイドテーブルとしてオケージョナルテーブルやゲートレッグテーブルなどを横に置くと高さ的にはほぼ同じくらいになると思います。
ひじ掛け部分の色が薄くなっているところにも長い時間経過を感じますね。

イギリスアンティーク家具のアームチェア自体があまり見つからないもので、実際に買い付けるものとなると年に3台くらいでしょうか。
種類としてはチェアと同じくアームチェアも座面高が48cmから50cmくらいのダイニングチェアタイプと座面高45cmくらいのサロンチェアタイプとに分かれます。
表記サイズ上の座面高はわずかの差のようですが、用途としてはお食事をする際のチェアとくつろぐ用のチェアは沈み方が異なります。
ほとんど沈み込みをせず背筋を伸ばしやすく前傾の姿勢がとりやすいダイニングチェアはお食事やデスクワークなどに適しています。
サロンチェアは沈み込みが深めで体が後傾しやすく、元々の高さが少し低いことで沈んでも膝裏を圧迫せずにゆったりと座れるという感じでしょうかね。
弊社で扱うアンティークチェアでは、座面生地部分の四方が木に囲まれていて、鋲やリボンなどで生地が止められていないものがダイニングチェアになります。(まれに例外はありますが)
上記のような条件以外はおおむねサロンチェアであるとお考え下さい。
例外だらけのアンティーク家具ではありますが、座るときに体が前傾姿勢を取りやすいか、後傾しやすいかというのが選ばれる上では大きな分岐かなと思います。

今回のお品の場合は、生地の四方をリボンが囲んでいるのでサロンチェアタイプになります。
大別としてはそうなりますが、サロンチェアとしては座った感じは少し高めかなと思います。
ひじ掛けが高い位置なのはダイニングチェアタイプに多いので、例外的な珍しいお品だなと思うところです。
ゆったりとしているようで、アームチェアとしては小さめとさえ言えるサイズ感も魅力です。
こうしたダークカラーで少し荒っぽいような彫刻のお品はイギリス北部やウェールズなどで見つけることが多く、このお品もそうした地域で見つけたものになります。
このテイストお品とというだけでも家具の種類を問わずなかなか見つからないものと言えます。
当店でもこうしたテイストのアームチェアは数年ぶりの入荷になります。
珍しいお品をぜひご検討くださいね。

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当店ではご注文後に商品のお手入れしております。
ぐらつきがないか、引き出しや扉の開閉チェックなど、経験豊富なアンティークのプロが丁寧にメンテナンスします。
お掃除やワックスがけ、足裏フェルトの貼りつけまで行いますので、受け取ったその日からお使いいただけます。
再販売されるようなプロの業者様も納得のメンテナンスですので、実用面でも安心してお使いいただけますよ。

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