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キャビネット

ベルギー

オーク材

1880年頃

幅：192cm　奥行：56cm　高さ：257cm(中天板高109cm)

圧倒されるような存在感のキャビネットです。
日本ではご存知の方は少ないと思いますが、非常に高度な彫刻や家具製作技術で有名なリエージュ地方のお品です。
その中でもこのお品はリエージュらしいデザインだと思います。

デザインとしては、ロココ様式・ルイ15世様式になります。
非常に繊細で精密な彫刻は職人の技術の高さを物語っています。
下部中央扉にエンジェル(天使)の彫刻が施されているのも大きなポイントです。
天使がモチーフとなったアンティーク家具はもともと数も少ない上、コレクターも多くなかなか市場には出回ることが少ないアイテムです。
ここまでのお品はどれほどの高貴な方の注文で作られたのでしょうね。
手間を惜しまず、贅沢に作られていると思います。
曲線的で華やかなデザインに、これだけの長い年月を経た本物アンティーク家具ならではの味わいによる落ち着きが見事に調和しています。
もはや芸術品とさえ言えるような美しさですよね。
非現実的とさえ言えるようなサイズ感からは、使われていたお屋敷の大きさを想像させてくれますね。

最上部の彫刻はデザインとしても大きなポイントになる部分の一つだと思います。
貝殻とお花をモチーフとしていて、なんとも言えない優雅さがあります。
その造形は立体的と言えるもので、木彫の芸術作品を見るようですね。
ガラス扉の上部分、屋根下部分がガラス窓になっているのも特徴的です。
ここにガラスが使われていることで内部が見やすくなり、デザインとしても重厚感を和らげていると思います。
私の経験上ですが、この部分が木でふさがれているデザインのものと比べると不思議なほど中が見やすくなります。
さらに中央には時計がはめ込まれています。
これ自体は今は動作せず飾りとなっていますが、デザイン的なアクセントなっていると思います。

全体に起伏のついた前面のデザインなのですが、その中でも左右に出っ張った部分が特徴的だと思います。
この部分にもガラスを入れることで内部が明るくなっています。
こうした起伏のあるデザインにガラスをはめ込むのもまた手間のかかることで、あまり見ないデザインだと思います。
アンティーク家具の中でも特に手間ひまをかけたお品であることがこうした部分からもうかがえます。
ガラス部分の飾りも非常に細やかでエレガントなデザインですよね。
ガラスの前にこの薄い彫刻というのは、反りやヒビなどが起こりやすくなるのですが、細かなものは見かけますが、大きな反りやヒビはなく状態の良いものだと思います。
使う木目の方向やしっかりと乾燥させるなど、末永く使えるように考えられてのことだと思います。

土台部分はどっしりとしていて、上部を支えるには十分な強度であることがうかがえます。
これだけの年月、この上部分を支えていながら目だったたわみなどがないのも素晴らしいと思います。
外観以上に造りにこだわって作られた本物の高級アンティーク家具だと思います。
長い年月大事に磨きこまれてきたことがうかがえる落ち着いたツヤもまた魅力です。
目立った使用感も無く、ゲストルームや別邸などでディスプレイのように使われていたのではないかと思います。

これほどの彫刻と造り、デザインのものはめったにない素晴らしいお品だと思います。
このサイズだからこその存在感は別世界感を作り出し、非日常の世界を演出してくれると思います。
セカンドハウスやレストランやホテルの貴賓室などにいかがでしょうか。
上下に分割できるので、搬入も問題ないかと思います。

扉には取っ手代わりにカギをお付けしてのお渡しになります。
彫刻部分に所々にひび、ガラスにキズ、天板にシミ、後足先の飾り部にひび割れがありますのでお写真でご確認ください。
年代を考えれば、驚くほど状態の良いものだと思います。

宅配業者では送れないサイズのお品となります。
弊社でいつも使っておりますアンティークの扱いに慣れた引越屋さんに見積もりいたしますので、 お届け先市町村名と納期を明記の上、お問い合わせください。

配送について詳しくはこちらをご覧ください。

当店ではご注文後に商品のお手入れしております。
ぐらつきがないか、引き出しや扉の開閉チェックなど、経験豊富なアンティークのプロが丁寧にメンテナンスします。
お掃除やワックスがけ、足裏フェルトの貼りつけまで行いますので、受け取ったその日からお使いいただけます。
再販売されるようなプロの業者様も納得のメンテナンスですので、実用面でも安心してお使いいただけますよ。

アンティークフレックス
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