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ブックケース

イギリス

オーク材

1920年頃

横幅：157cm　奥行：37cm　高さ：191cm

アンティーク家具のブックケースとしては非常に大型と言えるサイズのお品です。
華美にならない引き締まった全体のデザインやガラス扉部分に高さがあることで、サイズほどの圧迫感を感じないように思います。
本物アンティーク家具ならではの経年による味わいも魅力です。
めったに見つからない珍しいお品をぜひご検討くださいね。

威厳ともいえる存在感はこのサイズだからこそ出せるものではないかと思います。
複数のアンティーク家具を並べることで出る魅力もありますが、1点がドンと置いてあるからこその雰囲気もまたあるかと思います。
イギリスアンティーク家具らしいかっこよさを感じさせてくれます。
棚板の厚みや目のつまったオーク材の杢目などからもそうしたかっこよさを感じるのでしょうかね。
お色としてはイギリスアンティーク家具の中では平均的よりはわずかに深めと言えるかと思います。
私の駄文を必要としない魅力があるとは思うのですが、現品を見ればこそ感じる魅力もまたあるように思います。
機会があれば滋賀県甲賀市信楽町の店頭にお越しくださいね。

冒頭の「ブックケースとしては」という部分ですが、説明不足もあったかと思いますので補足しますね。
ただのアンティーク好きの考察なので、お急ぎの方は読み飛ばしてくださいね。
例外的なものも多いアンティーク家具の中ではあくまでも定番的な定義ではありますが、奥行きは40cm以下くらいの家具としては薄型であり、扉(多くはガラス扉)がついた側面と棚板が木になっている家具という定義ですかね。
側面や棚板などがガラスになったものはショーケース、奥行きが大きくなるとキャビネットと呼びますかね。
書籍収納(本棚)としてだけでなく、飾り棚や収納棚などとしても使われていたようなものですね。
側面などが気であることで剛性や耐荷重性が高いところもブックケースの魅力と言えますかね。
対してショーケースは内部に光を取り込みやすく、より飾り棚としての意味合いが強いのですが剛性面ではブックケースには劣るために極端に大型化はしないですかね。
剛性が高い(より強靭に作られている)ことで開閉時の安心感などの違いは出ますが、それは用途が違うために必要とする剛性感が違うと言う感じですかね。

このサイズで薄型であるということは、軽いものほど不安定になりがちなので、ある程度の自重も必要になってくると思います。
構造としてのしっかり感だけでなく、ある程度の各部材の太さなども必要になり、自重があると言うことはよりしっかりと作らないといけないということになりますね。
そうした自重の為とも思いますが、背板部分にもある程度の厚みのある無垢材が使われています。
文章力が無く長々と説明しましたが、ブックケースとしては非常に大型であること自体が良いものであることを物語っていると言えると思います。
背板部分にも縦柱が細かく入っていることでこれだけのサイズでありながら十分な剛性感があります。
開口部が広くなるほど開閉時には不安定感が出てしまいがちですが、そうした印象を受けないしっかりとした開閉感があるように思います。
これだけのサイズのお品はこれくらい状態や造りの良いものでないと現存しない(市場には出ない)とも言えるかもしれないですね。
これほどのものを所有する方自体が少なく、そうした裕福な方のものが市場に出る機会が少ないこともめったに出会えない理由の一つだと思います。

冗長ついでにもう一つ私が面白いと思う点はその構造ですね。
一見すると正面は2本の縦柱で区切られた3枚の扉がそれぞれに独立しているように見えるのですが、左と中央は観音開きになっています。
このこと自体は2枚扉などでもよくあることのなのですが、面白いのは左扉を先に開く構造になっていることです。
(左扉を開けてから中央扉そのものをもって開閉するので中央扉には取っ手をつけていません)
中央の扉には取っ手をつけないことで、3枚扉それぞれが独立しているように見える演出になっているのではないかと思います。
これだけのサイズでそれぞれが独立した隔壁があった方が剛性を高めるためにも良いかと思うのですが、この造りで観音開きになっているのもすごいですよね。(つい何度も言ってしまいますが)
デザインがデザインとしてだけでなく、それを具現化するために必要な技術や造りが必要だと改めて感じました。

上下に分割できるので、搬入も問題ないかと思います。
アンティーク調の取っ手をお付けしております。
無垢がふんだんに使われていることもあり、お写真ではわかりづらい程度の収縮による反りやひび割れが見られますが、実用上は問題ない程度とお考え下さい。
ガラスに曇りとキズ、棚板に反り、背板に反りと合わせ目のすき間、下扉内の棚板が一部異なる、側面にひび割れとカケ、下扉に反りがありますのでお写真でご確認ください。

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商品保全上、複数個口でのお届けとなり、組み立てが必要になります。

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当店ではご注文後に商品のお手入れしております。
ぐらつきがないか、引き出しや扉の開閉チェックなど、経験豊富なアンティークのプロが丁寧にメンテナンスします。
お掃除やワックスがけ、足裏フェルトの貼りつけまで行いますので、受け取ったその日からお使いいただけます。
再販売されるようなプロの業者様も納得のメンテナンスですので、実用面でも安心してお使いいただけますよ。

アンティークフレックス
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