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キャビネット

フランス

オーク材

1880年頃

横幅：126cm　奥行：53cm　高さ：251cm(最上部飾り外すと229cm・天板100cm)

圧倒されるような存在感のキャビネットです。
アンティーク家具は良いものほど大型化する傾向があるとお話してきましたが、その典型のような存在です。
もはや家具を題材にした芸術作品にさえ見えてきます。

高さ251cmという非常に背の高いキャビネットです。
現地ではこれ以上に大型のものも見かけるのですが、日本の建物には入りきらないようなサイズであったり、輸送に耐えない可能性があるので買い付けてきていないものもあるにはあります。
そうした意味では日本のアンティーク家具ネットショップで見ることができる最大サイズかも知れません。
というか、こんな非現実的とも言えるようなキャビネットを扱うアンティーク店が当店以外にあるのでしょうか。
個人様への販売はもちろんですが、レストランさんやホテルさんのような業販向けを主としている当店だからこその品ぞろえではないかと思います。
こんなキャビネットがあれば、一気に非日常のアンティークの世界に行けそうですよね。
最近では別宅などにこうした家具を置かれる方も増えたように思います。
背の高さに対して、横幅がそれほど大きくないところも魅力です。
最上部の飾りは取り外しができ、高さ229cmにすることもできます。

デザインもフランスアンティーク家具らしい華やかなものです。
家具の装飾としては過剰とさえ言えるほどですよね。
それだけ家具が高級品であり、ステータスシンボルであったという証拠でもあると思います。
最上部にはいかめしいかををした動物の彫刻が配されています。
架空の動物だと思いますが、ちょっとだけシュナウザーを連想してしまいました。
ヨーロッパオオカミでしょうか。
獅子よりも上の位置に配されているというのが象徴的な気がします。
スタイルとしては19世紀のルネサンスリバイバル期のデザインの一つ、ハンティングスタイルになります。
狩猟小屋(ハンティングロッジ)などで使われた、狩りの獲物や果物などの収穫物をモチーフとした立体的な彫刻が大きな特徴です。
そう考えると、やっぱりシュナウザーじゃなくてオオカミでしょうかね。

ハンティングスタイルでは前述のように狩りの獲物がモチーフになっていることが多いです。
木の扉部分にはそうした獲物の彫刻がされるのですが、このお品の場合は果物などの収穫物が彫刻されています。
狩猟の収穫は当時の人々にとっては大事なことだったとは思うのですが、現代の私たちはちょっと怖さを感じる方もいらっしゃるかと思います。
そうした中では平和な感じのする彫刻は非常に珍しいと言えます。
中段の引き出し部分の彫刻はブドウで、引き出し取っ手もブドウの枝で表現されています。
これもあまり見かけないデザインです。

上は飾り棚、下部分は収納と、収納家具として使い分けもできるようになっているのも良いですね。
飲食店さんなどで使われる場合は、VIP室の家具として使われることも多いですね。
上はグラス類、下は食器類と使い分けできそうです。
上下に分割できるので、搬入も問題ないかと思います。

上扉内は棚板高さが調整できるようになっているのですが、収縮などにより棚受けが落ちやすくなる場合があります。
割れ物を収納される場合は、棚が落ちないように事前に固定させていただきますので、ご相談ください。
扉には取っ手代わりにカギをお付けしてのお渡しになります。

お写真ではわかりづらい程度ですが、扉や扉内の棚板や底板には少しの反りがあります。
年代相応に所々に細かなひび割れがありますが実用上問題は見当たりませんでした。

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商品保全上、複数個口でのお届けとなり、組み立てが必要になります。

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当店ではご注文後に商品のお手入れしております。
ぐらつきがないか、引き出しや扉の開閉チェックなど、経験豊富なアンティークのプロが丁寧にメンテナンスします。
お掃除やワックスがけ、足裏フェルトの貼りつけまで行いますので、受け取ったその日からお使いいただけます。
再販売されるようなプロの業者様も納得のメンテナンスですので、実用面でも安心してお使いいただけますよ。

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