58831

キャビネット

イギリス

ウォールナット材

1920年頃

横幅：156cm　奥行：50cm　高さ：192cm

存在感抜群のキャビネットです。
上部分はショーケース(飾り棚)、下は木扉になっていて収納として使えそうですね。
ほど良いサイズ感と引き締まったデザインのものが多いイギリスアンティーク家具の中では異質とも言えるようなサイズ感とデザインだと思います。
特にショーケースはガラスと木でできていることで、構造面や重量面から大型化するにはよほどしっかりとした造りであることが求められると思います。

上部分の背板部分にはミラーが取り付けれているのも特徴的だと思います。
ディスプレイにも奥行きを出してくれそうです。
アンティーク家具らしい華やかさを感じますね。
扉の装飾がミラーに映っていることで、より複雑な模様を作り出していますよね。
光の反射でショーケース内が明るくなることで、ディスプレイ品をより引き立ててくれそうです。

側面部分が曲線的なデザインになっているところも非常に珍しいところです。
もっと緩やかな曲線のものでもまれに見かける程度ですが、ここまで曲線的なものとなるとめったに見ないです。
しかも上部分はそれを一枚のガラスで作り出しているところがすごいところです。
多くの場合はこうした曲線は細長いガラスを柱でつなぐことで、作り出すことがほとんどです。
大きな板ガラスさえ作り出すのが難しかった時代にこれだけの曲面ガラスが使われているだけでも、当時としてもかなりの高級品であったことがうかがえます。
ショーケースでこれだけの横幅と高さを持つものは本当に数の少ないものと言えます。
サイズの面から見ても非常に希少なお品であると思います。
アンティークのキャビネットと考えれば巨大というわけではないのですが、ショーケースとしては例外的なほどに大きいものだと思います。

下部分を中心に杢目を活かしたデザインも特徴的です。
彫刻には彫刻の魅力がありますが、このデザインとお色であれば杢目を活かす方が合っているように思います。
重厚というよりは華やかという印象を受ける要因の一つだと思います。
1/4ずつの杢目を張り合わせることで独特の模様を作り出す、クォータリングとも言われる技法が使われています。
薄くスライスした杢目を貼り合わせながらこうした曲線を作り出しているというのもすごい部分だと思います。
イギリスアンティーク家具と言えば引き締まったデザインのオーク材のお品や、上品な雰囲気のマホガニー材のお品などが思い浮かぶ方も多いと思いますが、こうしたウォールナットの杢目を活かしたお品は少数ではありますがイギリスアンティーク家具ならではと言える魅力を感じます。
杢目を引き立てようとすることでこうした仕上げ色が使われるかと思いますが、このお色であることでイギリスアンティーク家具らしからぬ印象を受けるのだと思います。
この頃に流行したアールデコのお品ではこうしたお品を見ることもあるのですが、その影響ではないかと思います。
18世紀のジョージアンの頃にもこうした流行があったのですが、めったに市場に出ることが無いためイギリスアンティーク家具らしからぬと感じているだけかもしれないです。
足先はボールアンクローとも呼ばれるデザインで、これもまた高級感を演出してると思います。
めったに見ない希少なお品をぜひご検討くださいね。

上下に分割できるので、搬入も問題ないかと思います。
アンティーク調の取っ手をお付けしております。
棚ガラス板が色や形が少し異なる、棚ガラス板にキズとカケ、上扉に少しの反り、下扉の閉じ目にすき間、所々にハリ材の浮きとふち飾りに補修跡、下扉内底板にひび割れ、足先にカケ補修跡がありますのでお写真でご確認ください。

送料区分：Gランク　(クロネコヤマト・ホームコンビニエンス)
開梱設置・梱包資材の処分を含む配送方法です。

送料例：関西および愛知県 30,000円・東京都神奈川県など関東 31,000円・福岡県 36,000円
お届けできない地域もございますのでお問い合わせください。
商品保全上、複数個口でのお届けとなり、組み立てが必要になります。

配送について詳しくはこちらをご覧ください。

当店ではご注文後に商品のお手入れしております。
ぐらつきがないか、引き出しや扉の開閉チェックなど、経験豊富なアンティークのプロが丁寧にメンテナンスします。
お掃除やワックスがけ、足裏フェルトの貼りつけまで行いますので、受け取ったその日からお使いいただけます。
再販売されるようなプロの業者様も納得のメンテナンスですので、実用面でも安心してお使いいただけますよ。

アンティークフレックス
電話：0748-83-1161　FAX：0748-83-1184
メール：　info@flex-antiques.com