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カップボード

イギリス

オーク材

1920年頃

横幅：107.5cm　奥行：47cm　高さ：189cm(天板高91.5cm)

ダークカラーで落ち着いた雰囲気のカップボード(ウェルシュドレッサー)です。
アンティークと呼べる年代のものは横幅が広めのものが多く、こうした横幅であるところも魅力です。
さらに特徴的なのは収納部が引き出しである点と、下も棚になっているところでしょうかね。
本物アンティーク家具ならではの経年による味わいも魅力です。

当店でもカップボードは常に複数在庫(なるべく10台以上)するようにはしている定番的人気のお品の一つですが、アンティークと呼べるような年代のものは年々見つかりづらくなってきています。
もちろん制作年代についてのこだわりや、なにをもってアンティーク家具とみなすかは人それぞれですが、味わいやデザインの独自性というか例が的なものに出会える可能性は古いものほど高いように思います。
お品選びの基準として味わいを重視される方には1920年以前であることを指針とするのもわかりやすいかと思います。
1920年以前のアンティークのカップボードと1940年頃のカップボードも幾つか異なる傾向があります。
もちろん例外は常にありますが、古いものは脚の長いタイプ(主にツイストレッグ)もあり、1940年頃のものは脚は短めで収納部がより広く取られているという違いが一つあるでしょうかね。
サイズとしては横幅が前者は120cmくらい、後者は90cmくらいのものを見ることが多いですかね。
その中でこのお品のような横幅のカップボード自体が数の少ないものと言えます。

収納部分が扉ではなく引き出しになっているところも特徴的です。
アンティーク家具のカップボードでは収納部分が扉か、引き出しと扉で構成されていることがほとんどです。
実用面でもお好みの分かれるところですが、見下ろすように内部を確認するかのぞき込むかの違いがありますかね。
引き出しは開閉動作の時に内容物が揺れやすいので、瓶のような背の高いものは向かないですかね。
デザインとしても扉と引き出しでは違いが出ます。
扉は周りの枠部分と中央の板部分とに分かれ、枠が必要であることで額縁のようなデザインになりがちです。
引出しの前板は1枚の板で、デザインとしてはより多様になりやすいですかね。
取っ手位置や中央の柱などにも違いが出ますかね。
これもまたお好みではあるのですが、引き出しであることのデザインの差異もまたこの品の個性だと思います。
さらにその収納部の下部分が、ストレッチャー(脚と脚をつなぐ横木)ではなく、板になっていることで棚板として使えるところもポイントです。
この板部分の前側が曲線的になっているのもかわいく、これも板になっていればこそだと思います。

少しの差ではありますが、上棚の棚板の厚みもしっかりとしていて、独特の雰囲気を演出しているように思います。
棚板に奥行きがあるのも良いですね。
上棚の側板も曲線的なデザインで、これもまた個性を感じるところです。
前脚がボビンレッグであるのも特徴的だと思います。
アンティーク家具ではツイストと呼ばれるらせん状のデザインが一つの定番と言えますかね、こうしたお団子が連なったようなものを広義にボビンレッグ(ボールレッグ)と呼んでいます。
ツイストほど見かけないということも大きいかと思いますが、また違った魅力がありますよね。

飾り棚兼収納として定番的人気のお品をぜひご検討くださいね。
定番だからこそ見比べて感じることのできる魅力があると思います。

上下に分割できるので、搬入も問題ないかと思います。
側面に合わせ目のすき間、天板と下棚にニスハゲとキズがありますのでお写真でご確認ください。

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当店ではご注文後に商品のお手入れしております。
ぐらつきがないか、引き出しや扉の開閉チェックなど、経験豊富なアンティークのプロが丁寧にメンテナンスします。
お掃除やワックスがけ、足裏フェルトの貼りつけまで行いますので、受け取ったその日からお使いいただけます。
再販売されるようなプロの業者様も納得のメンテナンスですので、実用面でも安心してお使いいただけますよ。

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