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ブックビューロー

イギリス

オーク材

1920年頃

横幅：71cm　奥行：37cm(拡張時61cm)　高さ：194cm(デスク高71.5cm)

ブックビューロー(ビューローブックケース)としては少し細身と言えるサイズのお品です。
やや飴色がかったような優しいお色に扉のステンドグラスも印象的ですね。
デスク下の収納部分が引き出しだけでなく、扉もついているところも特徴的だと思います。
全体としてはすっきりとしたデザインで、様々な空間に合ってくれそうです。

ライティングビューローの上にブックケースが載ったビューローブックケースは、アンティーク家具でしかまず見ないお品の一つだと思います。
そもそもライティングビューローという言葉自体が耳馴染みが無いですよね。
それだけに一目見てアンティークと分かるその姿はお部屋の雰囲気をぐっと変えてくれると思います。
ライティングビューロー(writing bureau)とは手前開きの扉を開くことでデスク天板として使える家具をそのように呼んでいます。
日々の業務をこなすようなデスク(平机)と異なり、日記をしたためるなどちょっとした書き物机という感じです。
そのためもあってか、デスク内には細かく区切られた棚がついています。
イギリスアンティークのライティングビューローはデスク開閉と連動してデスクを支えるアームが引き出されてくる構造になっているものが多いです。
デスクを開いたときに左右に薄い金属の棒のようなものがついているのがその目印ですかね。
このお品は連動しないタイプになります。
連動するタイプに比べるとデスク内を広く作れたり、全体の奥行きを薄くできるなどのメリットがありますかね。
このお品もブックビューローとしては薄型と言える奥行きであるところも魅力の一つだと思います。

扉部分のステンドグラスも特徴的だと思います。
こうした太陽を表したような中心の円から放射状に線が伸びた図案は、アールデコのお品で見ることが多いですね。
規則的な放射状(1点から伸びた複数の線)ではなく、少し不規則になっているのも面白いですね。
図案を幾何学模様のように簡素化して表現しようとするアールデコではありますが、数学の図形のように表現しようとしたのではなくあくまでも図案の簡素化をしていたのだなと感じるところです。
中央の縁部分の色ガラスが少し違う色であえて模様の向きを変えてあるのは太陽だけでなく、月も表現しようとしたのでしょうか、考えすぎですかね。
ひと工夫されたデザインだけに思わず深読みしてしまいます。

ブックビューローの収納部分(デスクより下の部分)は引き出しで構成されることがほとんどですかね。
スチューデントビューローとも呼ぶ非常に薄型のライティングビューローだとブックシェルフのような開口の書棚になっている場合もありますが、、ライティングビューローではあまり見ないものです。
これまでの経験上、この部分が扉になったもののいくつかはアールデコのお品だったように思います。
1925年のパリ万博はアールデコ博覧会とも呼ばれるように、この時代の流行を取り入れているのかもしれないですね。

上下に分割できるので、搬入も問題ないかと思います。
扉にはアンティーク調の取っ手をお付けしております。
下扉に少しの反り、デスク時に本体との間にすき間、下扉内背板に当て板補修がありますのでお写真でご確認ください。

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当店ではご注文後に商品のお手入れしております。
ぐらつきがないか、引き出しや扉の開閉チェックなど、経験豊富なアンティークのプロが丁寧にメンテナンスします。
お掃除やワックスがけ、足裏フェルトの貼りつけまで行いますので、受け取ったその日からお使いいただけます。
再販売されるようなプロの業者様も納得のメンテナンスですので、実用面でも安心してお使いいただけますよ。

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