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ライティングビューロー

フランス

オーク材

1900年頃

横幅：57.5cm　奥行：37.5cm(拡張時69.5cm)　高さ：119.5cm(デスク高64cm)

薄型タイプのライティングビューローです。
こうしたサイズ感のライティングビューローはスチューデントビューローと呼んでおりますが、薄型というだけで一括りにしてしまうのはちょっと適切ではないように感じるほど例外的なお品です。
フランスアンティーク家具のライティングビューローで薄型タイプはほとんど存在せず、10年に1台見るかどうかくらいではないかと思います。
スチューデントビューローは比較的簡素な造りのものが多いのですが、厚みのある木材が使われ、彫刻や透かし彫りなどの非常に手の込んだデザインであるところも例外的なお品であると思います。
さらには下棚(ストレッチャー)とデスク内背板に生地が張られているのも非常に珍しいところです。
ここまで例外的なことが重なると、本来はどのような目的で作られたかなどは、想像を働かせるしかないですね。
裕福な方などが依頼して家具を作らせていたことも多く、このような思いもよらないものと出会えるのもアンティーク家具らしい、楽しみと言えるのではないでしょうか。
現代の生活にどう活かすかを楽しみ、探していたものが偶然見つかる楽しさがあるように思います。

本来の用途というか、来歴を私なりに想像すると教会のようなところが関係しているのかなと思います。
(残念ながら買い付け時のサプライヤーも来歴を知りませんでした)
下棚に生地が張ってあるのが、つい祈り台を想像してしまうのですが、膝を乗せることはできても肘は置く場所が無さそうですね。
彫刻に人物が取り入れられているのも教会っぽさを感じるところです。
そもそもこれはデスクなんだろうかという点にさえ疑問を持ってしまいます。
デスク面が広めであり、薄型タイプでこれだけ大きく拡がると耐荷重性はどうしても弱くなってしまいます。
てこの原理というか、力点が離れればより小さな力で本体が倒れようとしてしまいますよね。
本来は扉としての意味合いの強いもので、なにかの祭壇のようなものを作り出していたのかもしれないなと思うのですが、想像が暴走しているので早々に終了させていただきますね。
こうして色々と考えを巡らせるのも、古いもの、資料などが残されていないからこその余白を楽しみたくなります。

当店でもお仏壇というほど立派なものではなく、その代用となる収納棚としてアンティーク家具を探される方もいらっしゃいます。
そうした方にもおススメと言えるお品だと思います。
日常的にデスクとして使うというよりは、特別な場面でのディスプレイ台などが良いのではないでしょうか。

最上部飾りにヒビ割れ、デスクレザーにダメージ、生地に汚れがありますのでお写真でご確認ください。

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当店ではご注文後に商品のお手入れしております。
ぐらつきがないか、引き出しや扉の開閉チェックなど、経験豊富なアンティークのプロが丁寧にメンテナンスします。
お掃除やワックスがけ、足裏フェルトの貼りつけまで行いますので、受け取ったその日からお使いいただけます。
再販売されるようなプロの業者様も納得のメンテナンスですので、実用面でも安心してお使いいただけますよ。

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