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ブックビューロー

イギリス

オーク材

1910年頃

横幅：100cm　奥行：47cm(拡張時77cm)　高さ：209cm(デスク高68cm)

落ち着いた色のブックビューロー(ビューローブックケース)です。
長い年月の経過を感じさせる貫録とも言えるような存在感は、本物アンティーク家具ならではの魅力だと思います。
ステンドグラスのデザインは曲線的で、左右対称になっているのも特徴的だと思います。
随所に施された彫刻からも、当時からも最上級のお品であることがうかがえます。

ライティングビューローの上にブックケースが載ったブックビューローはアンティーク家具でしかまず見かけないようなお品だと思います。
それだけにその存在がアンティーク家具らしさをより強く持ち、お部屋の雰囲気を大きく変えてくれると思います。
ライティングビューロー(writing bureau)とは手前開きの扉を開くとデスク天板になる家具をそうに呼んでいます。
日々の業務をこなすようなデスク(平机)と異なり、日記をしたためるなどちょっとした書き物机という感じです。
そのためもあってか、デスク内には細かく区切られた棚がついています。
デスク天板の下についた支えの横棒(金色の取っ手の部分)を引き出してから扉を開くことでデスク状になります。
その上にはブックケースが載っていて、本棚やディスプレイ棚としてもお使いいただけます。
アンティーク家具と言えば大きいというイメージの方も多いかと思いますが、これだけ多機能でありながら細身とも言える省スペース性も大きな魅力だと思います。

引き出し前面の取っ手代わりにもなったグリーンマンの彫刻や上部分の彫刻なども素晴らしいですが、ひときわ目をひくのはデスク扉部分の彫刻です。
鳥や人物をモチーフとした彫刻はその図案の特徴的さや手仕事の味わいなど、本物アンティーク家具らしい魅力を感じさせてくれますね。
イギリスアンティーク家具で人物が図案になっているのは珍しいことだと思います。
ひるがえってフランスアンティーク家具ではルネサンスの様式を取り入れたものを中心にしばしば見かけます。
イギリスにもルネサンスは伝わったようですが、建築や家具に及ぼした影響はあまり大きくないようですね。
こうしたデザインはウェールズやスコットランドなどでよく見かけるものでもあり、ケルト文化を継承したものかもしれないですね。
数の少ない高級品であることもあり滅多に見つからない珍しいものだけに、主流の文化の流れを見るだけではわからない固有の物語があって今ここに残ってくれているのでしょうね。
こうしたところにアンティーク家具の楽しみ方の一つとも言える、自分なりの想像を働かせる余地がありますよね。
私が歴史や妄想が好きなだけでしょうかね、

引き出し底板や扉内背板などにも無垢材が使われていることもあり、大変味わい深い雰囲気です。
存在感十分で、アンティーク家具の古き良き時代にタイムスリップさせてくれそうなお品をぜひご検討くださいね。

無垢材がふんだんに使われていることもあり、収縮による合わせ目のすき間がが見られますが、実用上は問題ないとお考え下さい。
上下に分割できるので、搬入も問題ないかと思います。
最上部右側面にカケ、ガラスにキズ、上扉と上扉内棚板にわずかな反り、デスク天板にひび割れ、側面に合わせ目のすき間がありますのでお写真でご確認ください。

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当店ではご注文後に商品のお手入れしております。
ぐらつきがないか、引き出しや扉の開閉チェックなど、経験豊富なアンティークのプロが丁寧にメンテナンスします。
お掃除やワックスがけ、足裏フェルトの貼りつけまで行いますので、受け取ったその日からお使いいただけます。
再販売されるようなプロの業者様も納得のメンテナンスですので、実用面でも安心してお使いいただけますよ。

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