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キャビネット

イギリス

マホガニー材

1910年頃

横幅：85cm　奥行：51cm　高さ：168cm(デスク高76cm・天板高144.5cm)

ビクトリアンスタイルのキャビネット(レディデスク)です。
小ぶりと言えるサイズ感でありながら十分な存在感がありますよね。
デスクの上部分のキャビネットにガラス扉がついているのも珍しいところです。
デスクとしては手紙をしたためるくらいかと思いますが、収納兼飾り棚としての実用性だけでなく、インテリア性が高いその存在感はタイムスリップしたような非日常感を与えてくれると思います。

最上部の非常に細やかな彫刻も美しく、イギリスアンティーク家具とは思えないほど華やかなデザインです。
ビクトリアンがイギリスアンティーク家具の中では異色とも言えるデザインであり、それだけの個性は多くのファンを生み出している理由でもあると思います。
フランスのロココの影響を受けたものでしょうかね、最上部は貝殻をモチーフとしたデザインになっています。
ただの模倣ではなく、イギリスアンティーク家具のフィルターを通して表現された可憐さがありますよね。
外国文化を取り入れたお品はお隣の国であろうと国を問わず、今も昔も変わらずなにかときめきますよね。
滋賀の有名なテーラーさんでは和柄のスーツも作られたことがあるそうですが、とても素敵なように思いました。
エドワーディアンの頃を舞台とした映像作品でもフランス製であることを誇る表現を見たように記憶しています。
そんな当時の先端と言えるデザインを古めかしくロマンチックに感じることができるのは、現代の私たちだからできるアンティーク家具の楽しみのように思います。

デスク(土台)の上には中央にガラス扉の収納、左右にはミラーや棚などがついています。
この棚を支える柱部分も非常に細く繊細な雰囲気があって素敵ですよね。
これだけの小さな棚であれば柱自体が強度的には不必要と言っても良いくらいですが、この柱があることでデザイン的には大きな違いを生み出しているように感じます。
この扉部分は飾り棚としても使えそうで便利ですね。
小ぶりなサイズで手紙などを書く際などに使うような書き物机をレディデスクと呼んでおり、レディデスクにはこうした収納やミラーのついたお品が多く、その中でも収納棚や飾り棚としての意味合いが強いお品だと思います。
実用性以上にビクトリアンらしい、アンティーク家具らしい存在感が魅力のお品だと思います。
寝室やリビングはもちろん、お玄関に置いても良いかもしれないですね。

背面もニス仕上げされています。
左側面にひび割れ補修、ミラーに腐食、天板にニスハゲとキズと合わせ目のすき間、脚にふち飾りパーツ跡がありますのでお写真でご確認ください。

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当店ではご注文後に商品のお手入れしております。
ぐらつきがないか、引き出しや扉の開閉チェックなど、経験豊富なアンティークのプロが丁寧にメンテナンスします。
お掃除やワックスがけ、足裏フェルトの貼りつけまで行いますので、受け取ったその日からお使いいただけます。
再販売されるようなプロの業者様も納得のメンテナンスですので、実用面でも安心してお使いいただけますよ。

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