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チルトトップテーブル

イギリス

ウォールナット材

1920年頃

横幅：152cm　奥行：113cm　高さ：74cm(収納時170cm)

天板を立ち上げて収納することができるテーブル、チルトトップテーブルです。
実際に立ててお部屋のかどに置いておくということはないかも知れませんが、立てて置いても絵になるように天板の杢目にこだわられているところは大きな魅力だと思います。
脚部分のデザインも華やかさの中にも落ち着きのある上品なデザインだと思います。

天板の杢目はバール材と呼ばれる、こぶ状になった木から出る杢目で、非常に希少なものであり、その不規則な杢目は飽きのこない魅力がありますね。
杢目を1/4ずつを貼り合わせた、クォータリングと呼ばれる装飾で、17世紀頃に流行したそうです。
数世紀にわたって非常に長い間愛される、普遍的な魅力があるのですね。
立てる必要性はないですが、立てて置いておきたくなるほどの魅力があります。

脚部分のデザインも非常に流麗で、曲線的な天板の杢目にもよく合っているように思います。
柱部分で一度空間を作ることで、重厚になりすぎない軽やかな雰囲気が出ていますね。
これだけの手間のかかるデザインが使われた、非常に高級なお品だと思います。
きっと当時も高貴なお屋敷などの裕福な方との頃で使われていたのでしょうね。
全体としても目立った使用感も無く、ゲストルームなどに置かれていたのではないかと思います。

大型のチルトトップテーブルは少し天板高が低めのものが多く、ダイニングテーブルとしても使える天板高もポイントです。
チルトトップテーブル自体が非常に数の少ないものですで、存在自体が例外的とも言えると思います。
天板ふちの装飾も素敵ですよね。
飾って置いておきたくなるような魅力があります。

ルーテーブルとも呼ばれ、LOO(ＬＡＮＴＥＲＬＯＯ)と呼ばれるゲームをするために造られたのが始まりだとか。
のちに朝食や軽食用のテーブルとして使われていきます。
ゲームをするためのテーブルだなんて、何とも優雅な起源ですね。
そのカードゲーム自体は17世紀に成立したそうで、非常に長い歴史を感じます。

天板は立ち上げることができるのですが、ロック部分に使われているスプリングが非常に強力なもので、力のある男性でないとなかなか難しいと思います。
天板裏についた金具を横に引っ張るだけなのですが、買い付け時の潤滑油をさす前は本当に硬くて壊れているのかと思ったほどでした。
実際に立てて置かれることはないかと思いますが、念のため記載させていただきました。
立ち上げるのは難しいですが、天板を外すことはそれほど大変ではなく、搬入時は天板を外すこともできます。
(ロックの金具とは反対側についたねじを外すだけで、天板が外れます。)

キャスターはほとんど動きません。
(取り外しをご希望の場合は、ご注文時にお申し付けください。約3cmほど下がります。)
天板にキズとハリ材のひび割れがありますのでお写真でご確認ください。

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ぐらつきがないか、引き出しや扉の開閉チェックなど、経験豊富なアンティークのプロが丁寧にメンテナンスします。
お掃除やワックスがけ、足裏フェルトの貼りつけまで行いますので、受け取ったその日からお使いいただけます。
再販売されるようなプロの業者様も納得のメンテナンスですので、実用面でも安心してお使いいただけますよ。

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