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デスク

イギリス

オーク材

1930年頃

幅：108cm　奥行：54cm　高さ：76.5cm

キドニーシェイプとも言われる、扁平な形をしたデスクです。
お豆さんみたいでかわいく感じるのは私だけでしょうか。
こうした形であること自体が非常に珍しく、中でもオーク材のお品はなかなか見ないように思います。
左右の弧型になった部分など全体的な杢目は、虎斑とも呼ばれる杢目が使われていて、杢目を引き立てる意味でも彫刻などは抑えられているのだと思います。
キドニーシェイプのような変則的な形は、ヴィクトリア期(1900年頃)からその後のエドワード期に見かけることが多く、そうした意味でも面白いものだと思います。

デスクとは呼んでおりますが、膝を入れるスペースはなく、チェストと呼んでも引き出し付きサイドテーブルと呼んでも良かったのかもしれませんが、そうしたジャンル分けから外れた様なお品を見かけるのも面白いですね。
元々はドレッサー(鏡台)で、ミラーが外されたのではないかと思います。
特徴的なシルエットでありながらも、どことなく簡素な印象を受けるのは、アールデコの影響があるからだと思います。
それを一番感じさせてくれるのは、取っ手のデザインですね。
非常に特徴的で、珍しい形をしていると思います。

アールデコとは、1920年頃から流行した、直線や幾何学的なデザインです。
1925年にパリで行われた博覧会(アールデコ博覧会とも)からそのように呼ばれるようになりました。
曲線的優美なデザインの富裕層向け高級品であったアールヌーボーに対して、工業化の時代を迎えつつある時代に生まれた大衆にも向けられたデザインです。
アールデコの中には富裕層向けの高級なものもありましたが、大衆向けであったものもありました。
この頃以降から職人さんが作るアンティーク家具から現代のような家具に次第に近くなっていきます。
大衆向けとは言いつつも、この現代まで残っているということは、それなりに高級品だったんだろうなあと思います。
直線的というのも大まかな特徴で、それほどカクカクしたような印象はなく、私は好きなデザインです。
個性的なデザインもしばしばあり、デザインすることへの模索が感じられます。

背面は仕上げがされていないので、壁付けでのご使用をお勧めします。
天板にニスハゲがありますのでお写真でご確認ください。

内寸
左右引き出し 幅：18.5cm　奥行：32cm(36cm)　深さ：20cm
中央引き出し 幅：39cm　奥行：35cm(36.5cm)　深さ(上から)：8cm・8cm
※内寸は起伏があり、参考程度にお考え下さい。

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当店ではご注文後に商品のお手入れしております。
ぐらつきがないか、引き出しや扉の開閉チェックなど、経験豊富なアンティークのプロが丁寧にメンテナンスします。
お掃除やワックスがけ、足裏フェルトの貼りつけまで行いますので、受け取ったその日からお使いいただけます。
再販売されるようなプロの業者様も納得のメンテナンスですので、実用面でも安心してお使いいただけますよ。

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