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サイドボード

イギリス

マホガニー材

1930年頃

横幅：205cm　奥行：72.5cm　高さ：136.5cm(天板高99cm)

圧倒されるような迫力のサイドボードです。
ボールアンドクロウフットの彫刻も素晴らしいものだと思います。
華やかな装飾とマホガニー材の杢目との調和も素敵ですね。
これだけのサイズのお品なので、大きなお屋敷で飾るように置かれていたのではないかと思います。

イギリスアンティーク家具のサイドボードの横幅は、120cm前後か150cm前後くらいのものを見ることが多いでしょうか。
大きくても180cmクラスだと思います。
その中で200cmを超える横幅というだけでも大変珍しいものと言えます。
横幅だけで言えばフランスアンティーク家具の中ではこれ以上の横幅のものをよく見ますが、大きいとは感じても迫力という点ではこのお品の方があるように思います。
しっかりとした奥行があるからそう思うのか、お色やデザインからそう思うのか、独特の存在感があります。
イギリスアンティーク家具のを数多く見てきたからこそ違和感を感じるのかもしれませんが、サイズの面を見ただけでも非常に珍しいものだと思います。

サイドボードは明確な定義はしづらいですが、天板高が95cm前後の横長の収納棚という感じですかね。
例外的なお品が多くて家具の名称にはいつも悩むのですが、収納家具をすべてキャビネットと呼んでしまうとお探しのお品を見つけづらくなってしまうこともありなるべく区別するようには呼んでおります。
そのことでかえってアンティーク家具がわかりづらくなってしまうかもしれないですが、キャベツもパセリもキュウリも緑の野菜と呼んでしまってはスーパーで困ってしまいますよね。
なんの話を始めたの？という感じですが、イギリスアンティークサイドボードでこのサイズというのがまずは希少であるという点の第2段です。
良いものほど大型化する傾向のあるアンティーク家具ではこの横幅であれば大きなミラーや収納棚などが上に乗ったキャビネットになることが多いです。
天板の上には立ち上がりの飾り(横幅に応じである程度の高さはありますが)がついたのみのサイドボードであるというのがすごいところだと思います。
横幅も高さもあると圧迫感や存在感が強くなりすぎてしまうとお感じの方にもおススメできるお品だと思います。
収納家具ではなく天板の上に何かを飾りたいと思われる方にも良いですよね。

買い付け担当としての一番のセールスポイントだけであまりにも長くなりすぎてしまいましたが、デザインや装飾性のすばらしさについては私の駄文よりお写真が明白だと思いますので、ぜひゆっくりとご覧くださいね。
細かな装飾をしていながらも全体的には引き締まった印象を受けるイギリスアンティーク家具らしいデザインバランスの良さだと感じます。
中央部が円弧型にせり出しているのも素敵ですよね。
もしかするとオーク材だと迫力が出すぎると感じたかもしれないですが、マホガニー材のお品であることで上品さも感じるところも素晴らしいですよね。
マホガニー材のサイドボード自体が久々の入荷になり、ほんとに見つからなくなったお品の一つです。

背板や引き出し底板にも無垢材が使われた重厚なお品です。
アンティークと呼ぶにはいささか若いかも知れませんが、その時代にこれだけの造りであるということは、すばらしい高級品であったことを物語っていると思います。
天板ニスハゲとキズ、所々にニスの劣化、最上部彫刻にカケ補修跡がありますのでお写真でご確認ください。

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当店ではご注文後に商品のお手入れしております。
ぐらつきがないか、引き出しや扉の開閉チェックなど、経験豊富なアンティークのプロが丁寧にメンテナンスします。
お掃除やワックスがけ、足裏フェルトの貼りつけまで行いますので、受け取ったその日からお使いいただけます。
再販売されるようなプロの業者様も納得のメンテナンスですので、実用面でも安心してお使いいただけますよ。

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