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キャビネット

フランス

オーク材

1910年頃

幅：126cm　奥行：55cm　高さ：225cm(天板高105cm)

木のぬくもりを感じるやさしい色のキャビネットです。
フランスアンティーク家具の色としてはやや明るめと言える色でしょうか、サイズほどの圧迫感を感じません。
どちらかというと、直線的ですっきりとした印象は、フランスアンティーク家具としてはかえって珍しいものです。
このサイズ感ならではの収納量で、飾り棚兼収納棚として活躍してくれそうです。
お部屋の空気が一変しそうですね。
店舗什器としてディスプレイ棚としても良さそうですね。

引き出し前面のデザインなどには、ゴシックの影響が感じられます。
ゴシックと言えば荘厳とも言えるような重厚デザインで、ヨーロッパの教会などに多いデザインですね。
教会のトレーサリー窓(tracery)などにこのようなデザインがありますよね。
12世紀頃から始まったゴシック様式は18世紀後半にゴシックリバイバル(ネオゴシック)運動がおこるなど、数百年にもわたりヨーロッパで愛されているデザインだと言えます。
ゴシックのほとんどは教会などの建築で、家具となるとめったに見つからないです。
当店では力を入れて探しているデザインの一つですが、数の少ない中からデザインや状態などにもこだわり、なかなか納得のものに出会えません。
ゴシックのスタイルを全体に取り入れたものから、今回のお品のように部分的に取り入れているものまで様々です。
お色も黒に近いほどのものが多い中で、こうした色であるところも個性と言えます。

最上部のデコボコは、お城の塔のようなデザインですね。
チェスのタワーという駒を思い起こします。
中段天板部分の正方形のパーツを貼り合わせたデザインも、チェス盤のようですね。
ガラス扉部分には面取りがされていて、高級感があります。
格子部分に太さがあり、開閉時にも安心感ががあります。
この格子が太いところも何となくかっこいいですよね。

中段天板下の引き出し部分は、上下に細かく分かれているような外観ですが、実は上下で一つになっていて、合計4段の引き出しの引き出しが並んでいます。
小さな引き出しも良いですが、こうなっていることで引き出しにある程度の深さがあるところも魅力だと思います。
下の扉内はシンプルなレイアウトで、様々な用途に使えそうです。
底板部分は扉間口よりも少し下がっているので、見た目よりも背の高いものが収納できそうです。

アンティーク家具らしい魅力いっぱいのお品だと思います。
本体全体を見ても、背板や側板にも細かく柱が入っていて、高い剛性感があります。
背板のパネル部分にも無垢材が使われていることもあり、収縮による合わせ目のわずかなすき間があります。
上下に分割できるので、搬入なども問題ないかと思います。
アンティーク調の取っ手をお付けしております。
お写真ではお伝えしづらい程度ですが、棚板に反りがあり、棚が少しカタつきます。
背板など所々に虫くい跡、ガラスにキズ、中段天板にニスハゲとフチにカケがありますのでお写真でご確認ください。

送料区分：Gランク　(クロネコヤマト・ホームコンビニエンス)
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商品保全上、複数個口でのお届けとなり、組み立てが必要になります。

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当店ではご注文後に商品のお手入れしております。
ぐらつきがないか、引き出しや扉の開閉チェックなど、経験豊富なアンティークのプロが丁寧にメンテナンスします。
お掃除やワックスがけ、足裏フェルトの貼りつけまで行いますので、受け取ったその日からお使いいただけます。
再販売されるようなプロの業者様も納得のメンテナンスですので、実用面でも安心してお使いいただけますよ。

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