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サイドテーブル

イギリス

マホガニー材

1900年頃

横幅：65cm(拡張時77cm)　奥行：57cm(拡張時77cm)　高さ：72cm

ビクトリアンスタイルのサイドテーブルです。
3方向に拡張天板がついた非常に珍しい構造で、現地で見かけただけのお品を含めても5年は見てないかと思います。
イギリスアンティーク家具らしからぬ流麗なビクトリアンのデザインは華やかさと格調高さを感じ、それでもイギリスアンティーク家具らしさが通底しているように思います。
華やかという表現もフランスのお品とはまた違った、イギリスらしい落ち着きと華やかさを感じるお品です。

まず特徴的だと感じるのは3方向に拡張する構造と、その拡張した際の天板形状の華やかさですね。
使わないときに小さくしておける機能と、拡げたときに丸型に近い形を作り出す機能とをデザインしようとするとこうなるんでしょうかね。
収納時に正方形型で拡げて丸っぽいというお品も見かけることはありますが、こちらも珍しいですかね。
閉じたときの三角形に合わせて、天板の寄木も三角形になるように(三角錐を真上から見たように)なったデザインも秀逸ですね。
私が勝手に想像しているのですが、この手ごたえ抜群のデザインを思いついた方は、自身のその発案にさぞ興奮したんだろうなあとクリエイターの喜びをお裾分けしてもらった気分になります。
それとも当時としては先進的過ぎて周囲にはあまり評価されなかったのでしょうかね、どうなんでしょうね。
現代にいる私にはとても素敵に見えますが、滅多に見つからないデザインであるのが残念でもあります。
拡張天板は1枚ずつ拡張でき、2枚だけ拡げるということも可能です。

こうしたサイズ感のサイドテーブルはウインドウテーブルとも呼ばれます。
イギリスアンティーク家具のサイドテーブルはオケージョナルテーブルと呼ばれるオーク材のもう少しシンプルなものが一つの定番と言えますが、それらに比べるとデザインだけでなく、サイズも異なります。
ウィンドウテーブルの方が大きめであることが多いですかね。
定番的なアンティーク家具のダイニングチェアと合わせるならオケージョナルテーブル、サロンチェアと合わせるならウィンドウテーブルが合いそうなデザインをしていると言い換えることもできるかと思います。

華やかなデザインとマホガニー材のものが多いというのがビクトリアンの特徴の一つと言えます。
大英帝国絶頂期とも言えるこの時代には、イギリスのこれまでのデザインを踏襲しながらも様々なデザインが生み出され、個性的なものが多い時代だと思います。
それだけにビクトリアンとはこうしたものだという定義づけは、簡単にはお伝えしずらいです。
イギリスアンティーク家具の中では異色と言えるデザインなので、このテーブルを気に入られた方は一度ビクトリアンで家具を探されるのも良いかも知れません。

天板にキズと中央部にすき間埋め跡がありますのでお写真でご確認ください。

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再販売されるようなプロの業者様も納得のメンテナンスですので、実用面でも安心してお使いいただけますよ。

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